┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ■キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!VOL.9 ♪♪■ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。 初めてキューバを訪れて8年になりますが、今でも鮮明に覚えて いることがあります。 その頃はサルサは毎日聞いていたんですが、サルサの前身である ソンは殆ど聞いていなかったのでどんなミュージシャンが活躍し ているのか全くと言っていいほど知りませんでした。 ソンというと歌を聞かせるものでリズムはゆったりしているもの と思っていたんですが、とんでもないです。レコードやビデオで は伝わりにくいのですが強烈なリズムです。複弦3コースのギタ ーに似た “Tres”トレス(日本語で数字の3の意味)という楽器 の凄まじいシンコペーションによるモントゥーノ、ベースの地を 這いながら背中を突き上げてくるトゥンバオ、今にも張り裂けそ うなボンゴのマルチャ、脳を麻痺させる激しく正確なマラカス。 小編成なのでサルサのような派手さはないものの、スピード、グ ルーヴ感、緊張感は勝るとも劣りません。 当時は観光客のためというより、庶民の憩いの場であった趣のあ るたたずまいの Casa de la Trova でのことです。 テンガロンハットをかぶっている小太りの中年で、小林旭風?の 声のギター&ヴォーカル担当がリーダーを務めるバンドが人気で した。 ある日、そのおっちゃんのバンドで1曲ボンゴを叩くことになり ました。観客に向かっておっちゃん一言「もし、ろくなもんじゃ なかったらすぐ帰ってもらう。」観客は手を叩いて大爆笑! もうこっちはどうなることかと、ドキドキ。でだしはなんとか問 題なくクリアー、中間部のモントゥーノが終わり、えっ!ボンゴ ソロ!。見失いながらもなんとかソロを終え、終盤おっちゃんこ っち向いて一言「Ten cuidad!」(気を付けろ!)、エンディン グだった。からだ中の血が逆流しながらもなんとか1曲終えるこ とができほっとしました。その後も飛び入りすることができまし た。 普通はトレスが受け持つモントゥーノを、彼は独特のギターで弾 きます。彼はもう覚えていないと思いますが、彼との数回のセッ ションで得たものは私にとっては計り知れません。テクニック以 前の彼の音楽に対する姿勢というか気持ちというようなものと、 私がするべき本来の役割を演奏中に言葉ではなく音で彼から教わ ることができました。 帰国後、彼のバンド“Eliades Ochoa y el Cuarteto Patria”は キューバを代表する世界的に有名なソンのバンドと知って驚きま した。 Eliades Ochoa 氏は、映画ブエナ・ビスタ出演以来忙しくサンテ ィアゴには殆ど居られず、昨年の旅行では残念ながらお会いでき ませんでした。 ジャンルを問わずその道を究めている人は、もの凄いものを音に 乗せてきますよね。 Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。  ※オラ・ケ・ボラ(Hola que vola!)はキューバ弁ですが、京都  弁にすると、「へぇ毎度!どないしたはりますねん?」になり  ます。             (By 京都店テンチョー・ムラータ)