Ｑ： トルコ製のシンバルについて質問です。知り合いのドラマーの評判も良く、値段を見てみるとお買い得な価格なので気になっています。近所の楽器店では現物がなく試奏ができないので、それぞれの特徴が分からず何が自分の探しているサウンドに近いのかが分からず困っています。

ISTANBUL・BOSPHORUS・TURKISHそれぞれのメーカーの個性を教えて下さい。また、ISTANBULではAGOPとMEHMETの２種類があるようですが、ここも違うのでしょうか？

Ａ： 大きくそれぞれのメーカーの個性をご説明しますと、このような感じです。また、ISTANBULの2タイプはそれぞれ個性が異なりますのでこちらも別メーカー扱いにてご説明します。

■ISTANBUL
ISTANBULは現在のトルコ系シンバルのベースとなるメーカーで、当初は一つの組織として生産していましたが、現在は2つ別々の工場で独自に生産しており、別メーカーと認識して頂いても良いほど特徴がことなります。尚、BOSPHORUSはISTANBULに居た職人さんが独立して新たに立ち上げたメーカーであり、TURKISHはISTANBUL-MEHMETのお孫さんが中心になっているメーカーですので、源流は同じと言えるかもしれません。

・AGOP
ハンドハンマーらしいダークで倍音成分豊かな（少し複雑な）シンバルを生産しています。特にJAZZ畑のプレイヤーの方から大きな支持を受けていますが、TRADITIONALやALCHEMYなどはROCK畑の方からも人気があり、幅広いジャンルに対応しています。

・MEHMET（■TURKISH)
同じくハンドハンマーですが、AGOPよりも倍音成分が整えられ高域の倍音が特に綺麗な特徴があり、比較的クリスタルで明るい印象のあるシンバルを生産しています。サウンドコントロールもし易く比較的扱い易いシンバルです。ロックやPOPS系の方に人気が特にあります。尚、現在はTURKISHも同じ工場で生産しているので、特徴が良く似ています。

■BOSPHORUS
ISTANBULよりも柔らかい素材を使用している印象があり、また他社よりも比較的薄いシンバルを生産しているので、音量感はあまりありませんが他社には出せない柔らかくウォームなサウンドが特徴です。サウンドがとても綺麗で特にトリオなど音量よりもサウンドの質を重視される方に人気があります。また、薄いながらもハッキリとしたチップ音が出るのも特徴です。
　

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