Q:ビーターが演奏中によく抜けてしまいます。ネジはいつもちゃんと締めているのにどうしてなんでしょうか??
A:
ペダルをしまう時や演奏を始める前など、ビーターの着脱を繰り返していると、シャフトを押さえているネジの先端が次第に変形していきます。この変形が一定以上まで進行するとシャフトを押さえる圧力が弱くなってしまうためこのようなトラブルが起こりやすくなります。
現状でビーター留めネジがハブキャストから抵抗なく抜けるようなら、ネジを新しいものに交換すればしっかり固定できるようになります。
もしも留めネジが硬くて回しにくかったり、抜けなくなってしまっている場合は、ビーターハブキャストごと交換するか、すぐに交換できない場合はビーターのシャフト部分にヤスリなどで傷を作ってネジとシャフトがしっかり噛み合うように加工すると応急処置になります。
硬くて回しにくいネジを無理やり抜こうとすると、ハブキャストのネジ溝も崩してしまうなど、さらに状況を悪化させてしまうのでご注意ください。
こういったトラブルの予防法としては、ビーターの抜き差しを極力控えるか、収納などの面でそれが厳しい場合は、こまめにネジをチェックして駄目になる前に交換するのが良いでしょう。スプリングの消耗を考慮してビーターの着脱をしている場合は、ビーターではなくスプリングフックの着脱で消耗を防ぐ方法に変更していただくのをお奨めいたします。