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2002年7月10日にアルバム「BY THE WAY」が発売され、フジロックフェスティバルに続き、現在ツアー中のモンスターバンド「RED HOT CHILI PEPPERS]のドラマー、チャド・スミスのクリニックが11月8日高田馬場にあるESP学園ホールにて行われました。
そのクリニックに渋谷店スタッフの石井とロク(森山)が行ってまいりました!

 

5:30 PM ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
JR高田馬場駅からダッシュ!!、息を切らせて少し迷子になりながら会場に到着。会場には既に「レッチリ好き」のドラムキッズ(中にはロックおじさまの姿もチラホラと、、、)がチャドの登場を今や遅しと待っている。

ステージにはチャド使用のPEARL MRXのセットとゲストの菊池哲氏使用のPEARLカーボンプライメイプルのセットが並べてセッティングされている。

 


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6:30 PM スタート・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
司会の鶴谷智生氏がステージに上がり注意事項と簡単な挨拶をして、ゲストの菊池哲氏を紹介する。
そして、いよいよチャド・スミスが紹介されステージに上がる。のっけからジョークを飛ばしたり叫んだり歌いだしたりと、かなりテンションが高い!一通り自己紹介を終えると、おもむろにセットに座るチャド。

その後10分間にも及ぶドラムソロが始まる。
序盤はチャドが最も得意とするシンプルかつダイナミックな8ビートから始まり、徐々にゴーストノートやダブルストローク、パラディドルなどを駆使したテクニカルなプレイに移り変わる。受講者もチャドのプレイを食い入るように見つめる。終盤はど派手なタム回しとシンバルワークが「これでもか!」と言わんばかりの音圧で受講者の体を突き抜ける!
アルバム「BY THE WAY」を聞いた時は、以前の作品に比べて「おとなしくなってしまった」という印象を受けたが、実際プレイを目の当たりにしてみると「チャドは健在だ!」という事を認識した瞬間だった。

ドラムソロが終わり、マイクを持つチャド。
「普段バンドではあまりこのような派手なプレイはしないんだ、あくまでもシンプルに他のメンバーが演奏し易いようにプレイしているよ。いかにバンドをグルーブさせるかを一番に考えている。」
と語る。

テクニックに走りやすい若いドラマーに対しての的確なアドバイスだ。実際チャド(RED HOT CHILIPEPPERS)のステージを見てみると、無駄なプレイはしておらずあくまでもシンプルなビートでしっかりとバンドのグルーブの核として存在していることが解るであろう。(僕もクリニックの2日後の11月10日さいたまスーパーアリーナにて、レッチリのステージを目の当たりにするが、カッコよすぎて危うくチビりそうになるところだった。)

「次はバンドの曲に合わせてプレイしてみよう!」
RED HOT CHILI PEPPERSのマイナスワントラックに合わせてのデモ演奏。ニューアルバムの一曲目「BY THE WAY」から始まり二曲を演奏する。

「バンドでプレイをする時に一番大事な事は耳を使うこと!」
「一緒にプレイしているギターリストやベーシストがどんなフレーズを弾いているかをしっかりと聞く事。」
「自分のプレイに集中するのは悪い事ではないけれど、集中しすぎてしまうとただのマスターベーションになってしまう。みんなでプレイして初めて音楽になるんだ!!」

ごもっとも!!しかし実際バンドでプレイをすると難しかったりしますね。

続いてゲストの菊池哲氏とのツインドラム。
「ルーディメンツを取り入れたフレーズを数パターン繰り返す」といった内容で、基礎の大切さを改めて再認識しました。

その後、チャドが選んだ受講者二人がチャドと一緒にRED HOT CHILI PEPPERSのマイナスワントラックに合わせてプレイするというコーナーに続き、お待ちかねのQ&Aのコーナーに突入する。
チャドが「普段何を思ってプレイしているのか?」について興味津々の受講者たちは、ライブやレコーディングに関する事からプライベートに至るまで、次々と質問を投げかける。
終始リラックスした雰囲気でコーナーは進行され、受講者の質問に対して親身にかつ的確にアドバイスをするチャド。その中でも一番感銘を受けたのは「ライブ中に失敗するとその瞬間頭の中が真っ白になってしまい、その後のプレイがメチャクチャになってしまう。失敗しても平常心でいるにはどうすれば良いか?」という質問に対しての彼の回答である。

「平常心を保つにはライブ前の準備を万全にする事」
「私はライブ前に十分に練習をしてからステージに上がるようにしている、ライブが始まってしまえば後は自信を持ってそれに臨めば良い。」
「私自身ライブ中にスティックを落とすなどの失敗をするが、スティックを落としたら拾えばいいじゃないか!」

チャドが日頃ステージ上で非常にリラックスして楽しそうにプレイをしている影には、「自分とバンドのメンバーが楽しくプレイできる環境」を作るために「ベストを尽くす」という姿勢が垣間見え、僕自身とても刺激を受けました。

 

このクリニックを通して、自分がバンドでプレイするドラマーとしてどのようなポジショニングをすれば良いのかについて改めて考えさせられました。
またチャドがクリニックの冒頭で、

「観客が一人であろうと何千人いようと人の前でプレイする事はとても楽しい、そしてそういう自分をとても愛している。」

と語っていたように、非常にハートウォームな人間性が垣間見え、そんな彼に心から敬意を表し、またいつか近いうちにチャドのファンキーでホットなプレイが見れることを楽しみにしています。

渋谷店 石井の「チャド・スミス スペシャルクリニック」リポートでした     

 

私がチャドのドラミングを見て一番印象に残ったことは、ドラムの音量です。
近くで見ることができたせいか、マイクで拾う音以上に生音の迫力はすごいものがありました。
でも、けして力いっぱい叩いているわけではなく、チャド本人の体格がそのまま音に変わっている印象を受けました。
セミナー全体を通して、ドラムを叩くチャドの、ときどき見せる満足げな笑顔を見ると、なによりも、まず自分がドラムを叩くことを楽しむ大切さを教えられたような気がします。本当に良い経験になりました。

渋谷店  スタッフ ろく